石川県珠洲市で5年前からイカ釣り漁船に乗っているインドネシア人のドゥイキ・アンディリアント・プラコソさんは(26)地震が起きた直後、津波の被害を免れるため、18人の仲間と走って高台に避難しました。
そこでは寒さをしのぐため、車の中に避難していた地元の人から薪をもらい、たき火をして夜を明かしたということです。
その後、避難所に行ってはみたものの、仲間と一緒に入ることが難しかったため、ふだん暮らしている寮に戻ったということです。
ドゥイキさんは「水と食料が底をつきそうで不安です。いまも余震が続いて怖いので安全な場所で過ごしたい」と話していました。
東京のインドネシア大使館によりますと、現在、石川県内には1315人のインドネシア人が暮らしていて、これまでに164人から水や食料を求める声が寄せられたということです。
インドネシア人の妻と志賀町で暮らす土田直人さん(61)は、大使館の依頼を受けて、避難している人たちに水やパン、卵などを届けるということです。
土田さんは「避難所に行っても日本人の輪の中に入れないという人もいるので、食料を届け、少しでも不安を取り除きたい」と話していました。
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地震で被災の外国人 避難所入れず食料など確保できない人も
今回の能登半島地震では日本で働く外国人も被害を受けました。中には避難所に入れず、水や食料が確保できない人もいて支援を訴えています。