兼六園や金沢城公園も影響 文科省 学校や文化財の被害状況発表

文部科学省が教育委員会などを通じて、5日正午時点の被害状況をまとめたところ、439の学校施設や国宝など文化財56件を含む709件の被害が確認されたということです。

文部科学省によりますと、小中学校や高校、それに大学などの学校施設は▽富山県で182校▽新潟県で151校▽石川県で99校など、1府7県の合わせて439校で被害が確認されています。敷地内に亀裂が入ったり、校舎の壁がひび割れたりするなどの被害が出ているということです。

また、体育館や図書館など4県で合わせて214の施設でも被害が報告されています。

このほか、国宝や国の重要文化財など3県で合わせて56件の被害が確認されています。このうち、石川県では金沢市の「兼六園」で石垣が崩れているということです。

一方、石川県、新潟県、富山県の合わせて35の公立学校や施設が避難所として使われているということです。

石川県では依然として学校施設の被害状況を確認できていない地域もあるということで、文部科学省では引き続き、情報収集を進めることにしています。

兼六園と金沢城公園にも地震の影響

金沢市の「兼六園」は地震の影響で閉園となっていましたが、5日、一部の立ち入り禁止区域を除き開園しました。

一方、金沢城公園は石垣の一部が崩れるなどしているため、閉園が続いています。

日本三名園の1つ、金沢市の「兼六園」は地震の影響で複数の灯篭が倒れたり、石垣の一部が崩れたりする被害が出て、地震のあと閉園となっていましたが、安全が確認できたとして5日から開園しました。

ただ、栄螺山や山崎山など一部の区域については石垣が崩れるおそれがあることなどから、立ち入り禁止となっています。

一方、金沢城公園は複数の場所で石垣が崩れたりひびが入ったりしていることから、閉園が続いています。

公園の入り口の石川門前には閉園を知らせる紙が貼られ、門の前の崩れた石垣の様子を修理にあたる作業員が確認していました。

金沢城・兼六園管理事務所によりますと、安全が確認されるまでの間は兼六園の一部の立ち入り禁止や金沢城公園の閉園は続けられるというこです。