能登半島沿岸通る国道249号 地震後乗り捨て車両を県や国撤去へ

能登半島の沿岸を通る国道には地震の影響で乗り捨てられるなどした多くの車が今も残された状態となっていて、石川県は緊急車両がスムーズに通行できるよう、所有者と連絡がつかない場合などは車を撤去する対応を取ることを発表しました。

能登半島の沿岸を囲むように通る国道249号は、道路の亀裂や隆起により通行できなくなったことなどで、乗り捨てられた多数の車両が道路上に残されたままとなっています。

しかし、輪島市や珠洲市など深刻な被害があった地域につながる主要な幹線道路のため、石川県は緊急車両の通行ルートを確保する必要があるとして、災害対策基本法に基づき、所有者に連絡がつかない場合、県や国が車を撤去する対応をとることを5日に発表しました。

対象となるのは国道249号の輪島市門前町道下から珠洲市上戸町までのおよそ110キロの区間です。

車を撤去した場合の移動先や移動が難しい所有者が問い合わせる窓口など、今後の対応については県が検討するとしています。

石川県は「緊急車両が通行できるようにするため、車両移動の協力をできるかぎりお願いしたい」と呼びかけています。