釧路港停泊の海保の巡視船 乗組員が拳銃実弾1発誤射 けがなし

5日午前、釧路港に停泊していた海上保安庁の巡視船で、訓練中に実弾1発が誤って発射され、釧路海上保安部が詳しいいきさつを調べています。実弾は船内のテレビを貫通し、けが人はいませんでした。

釧路海上保安部によりますと、5日午前10時半ごろ、釧路市港町の釧路港に停泊していた巡視船「いしかり」で、複数の乗組員が拳銃の扱い方を確認する訓練を行っていたところ、20代の乗組員が誤って実弾を発射したということです。

実弾は船内のテレビを貫通し、テレビを固定する木製の板にめり込む形で止まったということで、けが人はいませんでした。

訓練では実弾の形をした、発射機能がない訓練用の弾を使うことになっていましたが、この乗組員は配られた弾を訓練用の弾だと思って引き金を引いたということです。

実弾と訓練用の弾は船内の同じ弾薬庫で保管されていたということで、海上保安部が詳しいいきさつを調べています。

釧路海上保安部の本田浩二部長は「職員が拳銃を誤発射させたことを重く受け止めています。職員に対する指導を徹底し再発防止に努めます」とコメントしています。