石川県知事“来週中にも輪島市などで仮設住宅建設とりかかる”

石川県の馳知事は、5日夕方に行われた県の災害対策本部会議で、来週中にも輪島市などで仮設住宅の建設にとりかかる考えを明らかにしました。

馳知事は県の災害対策本部会議で、地震で多くの住民が避難所に身を寄せている輪島市と珠洲市で、今月12日にも仮設住宅の着工を目指していることを明らかにしました。

また、ほかの被災地でも、物資が行き届かず断水などが続いていることから、避難所にいる人たちについて、生活環境の整った金沢市など別の自治体の施設に移ってもらう対応も検討しているということです。

馳知事は会議のあと記者団に対し「希望する避難者には、金沢市内の施設に一時的に来てもらい、そのうえで、宿泊施設などの二次避難所に移ってもらえるようにしたい」と述べました。

岸田首相「被災地外の避難先を用意へ」

また岸田総理大臣は、被災地域の電気や水道などの全面復旧に時間を要する見込みだとして、希望する被災者には、被災地とは別の地域に避難先を用意する考えを示しました。

今回の大地震を受けた政府の対応をめぐり、岸田総理大臣は5日夜、総理大臣官邸で記者団の取材に応じました。

この中で岸田総理大臣は被災地の現状について「避難所への必要な物資の供給や医療支援を全力で行っているが、電気や水道などの全面復旧に時間を要する見込みであることも踏まえて、希望する方には被災地外の避難先を用意する」と述べました。

そして内閣府の職員を石川県に派遣し、希望者の避難先の円滑な確保など、具体的な対応を進めていく考えを示しました。