イタリア首相“G7議長国としてウクライナ支援継続”の考え示す

ことしのG7=主要7か国の議長国を務めるイタリアのメローニ首相が4日、ウクライナのゼレンスキー大統領と電話で会談し、議長国としてロシアの軍事侵攻の問題を中心に据える考えを伝えるとともに、ウクライナへの支援を継続する考えを示しました。

イタリアのメローニ首相は4日、ウクライナのゼレンスキー大統領と電話で会談しました。

イタリア首相府によりますと、メローニ首相はことし、イタリアがG7の議長国に就任したことを踏まえ、議長国としてロシアの軍事侵攻の問題を中心に据える考えを伝えるとともに、あらゆる分野でウクライナへの支援を継続していく考えを示しました。

一方、ウクライナ大統領府によりますと、ゼレンスキー大統領はこれまでにイタリアが行ってきた支援への感謝を伝えたうえで、イタリアのG7議長国への就任を祝ったということです。

また、両首脳はウクライナが「平和の公式」と名付けて提唱する10項目の和平案について、今月、スイスのダボスで開かれる予定のG7や新興国による協議に向け、準備を進めていくことも確認しました。

外交筋によりますと、イタリアはウクライナへの支援に消極的な姿勢に傾いてきたという見方もあったことから、今回、G7の議長国として主導権を発揮する姿勢を示したことで、今後の対応が注目されます。