全国高校ラグビー 桐蔭学園と東福岡が決勝進出

全国高校ラグビー大会は5日準決勝2試合が行われ、3大会ぶり4回目の優勝を目指す神奈川の桐蔭学園と連覇をかける東福岡高校がそれぞれ勝って、決勝に進みました。

第1試合 桐蔭学園(神奈川) 25-0 大阪桐蔭

大会は、大阪の花園ラグビー場で先月27日から開かれ、5日は準決勝2試合が行われました。

第1試合は大阪桐蔭高校と神奈川の桐蔭学園が対戦しました。

桐蔭学園は前半7分、ラックからプロップの前田麟太朗選手がボールを持ち出すとそのまま飛び込み、先制のトライを奪いました。

後半11分にはウイングの古賀龍人選手が蹴ったボールをみずから追いかけてキャッチし、トライを決めました。

桐蔭学園はフィールドを広く使って展開するラグビーで最後までゲームを支配し続け、3つのトライを奪って25対0で勝ちました。

大阪桐蔭はゴール目前までボールを運ぶ場面があったものの得点をあげることができませんでした。

桐蔭学園 藤原監督「流れが悪い中でもフォワードが頑張った」

桐蔭学園の藤原秀之監督は「きょうは辛抱の試合で、後半の流れが悪い中でもフォワードが頑張っていて、そこがよかった。また、きょうは久しぶりに陣形を広げてみた。もう少しパスがうまく繋げれば決勝ではおもしろいラグビーができると思う。決勝は1年間やってきたことをどれだけ体現できるか、強みをどれだけ出せるかにかかっていると思っている」と話していました。

桐蔭学園 城主将「決勝では前に出るラグビーを」

桐蔭学園のキャプテン、城央祐選手は「決勝では体をバチバチと当てて前に出るラグビーをしたい。自分たちが決めたことをやり抜いて勝ちたい。負けてしまったとしても自分たちのやるべきことをやりきれば、後悔の無い試合をできると思う」と意気込みを話していました。

第2試合 東福岡 50-28 佐賀工

第2試合は前回大会優勝の東福岡高校と初優勝を目指す佐賀工業の九州勢どうしが対戦しました。

東福岡は前半3分にセンターの村上有志選手がフィールド中央で相手をかわしてそのまま1人で走りきって先制のトライを奪いました。

東福岡はその後もバックスのスピードで圧倒し、8つのトライを奪って50対28で勝利しました。

佐賀工業は前半11分にスタンドオフの服部亮太選手のドロップゴールで一時リードしましたが、その後は守りが崩され及びませんでした。

この結果、7日に予定されている決勝は3大会ぶり4回目の優勝を目指す桐蔭学園と2大会連続8回目の優勝をかける東福岡が対戦することになりました。

東福岡 藤田監督「選手と分析のスタッフの勝利」

東福岡の藤田雄一郎監督は「前半も後半も狙い通りにゲームを支配することができた。分析班の分析を、選手がしっかりいかした。きょうは選手と分析のスタッフの勝利だと思っている。連覇はかかるが、相手は春の大会で敗れている桐蔭学園なのでチャレンジャーのつもりで戦いたい」と話していました。

東福岡 高比良主将「連覇に挑戦できるのは自分たちだけ」

東福岡高校のキャプテン、高比良恭介選手は「きょうは準備してきたことを発揮できた。佐賀工業の強みを理解した上で戦えたので、相手の力をこちらの準備が上回れたと思う。連覇に挑戦できるのは自分たちだけだが、そこにこだわり過ぎず戦いたい。あした1日、よい準備をして臨みたい」と、冷静に話していました。