自衛隊 道路寸断で避難所への物資輸送難航

自衛隊は5000人の態勢で人命救助や救援物資の輸送などにあたっていますが、能登地方では複数の場所で道路が寸断されるなどしているため、物資の集積拠点から避難所への輸送が難航しています。

今回の地震で能登地方の各自治体では、公共施設や中学校などに物資の集積拠点が設けられ、自衛隊や自治体が各避難所に陸路で輸送を行っています。

防衛省によりますと、各自治体の集積拠点にはある程度、物資が運ばれてきているということですが、拠点から各避難所への輸送については、複数の場所で道路が寸断されるなどしているため、難航しているということです。

孤立している地域については、ヘリコプターを道路やグラウンドに着陸させ、物資を届けていますが、一度に輸送できる量は限られるということです。

防衛省によりますと、自衛隊が提供した物資については、5日午前0時までに、非常用の食料5100食余り、水は500ミリリットル換算で6000本、毛布1150枚、軽油800リットルを各避難所に届けたということです。

防衛省の幹部は「能登半島では、もともと狭い道路も多いうえに地震で路面の状況が悪くなっている。避難所へ輸送を担う自治体や民間業者のマンパワーも追いついておらず輸送を急いでいる」と話しています。