新潟市 避難指示の情報伝えるLアラートへの入力失念

能登半島地震が起きた際、新潟市が、津波警報に伴う避難指示の情報を県の防災アプリやテレビなどで一斉に伝えるLアラートに入力するのを失念していたことがわかりました。今月1日の能登半島地震で、新潟県内では最大震度6弱の揺れを観測し、沿岸の自治体には津波警報が出されました。

新潟市は地震発生直後、市内の広い範囲に避難指示を出し市の防災行政無線や防災メールで避難を呼びかけましたが、県の防災アプリやテレビなどで一斉に情報を伝えるLアラートへの入力を失念していたことが市への取材で分かりました。

市によりますと、防災行政無線などは自動化していたものの、Lアラートは手動で入力するシステムになっていて、担当者が自動で入力されていると勘違いしていたということです。

新潟県からの指摘で気付き、市は再発防止策を検討することにしています。

新潟県内では、柏崎市と出雲崎町も避難指示を出して防災行政無線で避難を呼びかけましたが、Lアラートを入力したのは出雲崎町がおよそ3時間後の午後8時ごろ、柏崎市は翌2日の午前1時半ごろでした。

出雲崎町の担当者は「年末年始で職員が足りず、対応が遅れた」と、柏崎市の担当者は「発災直後の混乱で入力が遅れた」としています。