能登半島先端に設置の津波観測計が観測不能に 地盤隆起影響か

気象庁は、能登半島の先端に設置している津波観測計が観測できない状態になっていると発表しました。津波警報等の速やかな発表に影響はありませんが、津波の高さの観測情報は、実際に津波が到達していることを示す重要な防災情報で、気象庁は周辺で、できるだけ早く観測を再開できるよう作業を進めています。

津波が観測できない状態になっていることが確認されたのは、今月1日の能登半島地震で震度6強を観測した、珠洲市の長橋町の漁港に設置された海水面の高さを捉える津波観測計です。

現地の様子を国土地理院が地震の翌日に撮影した航空写真で確認したところ、海底が露出し水面がなくなっていて、観測できない状態になっているということです。

地震で地盤が隆起したとみられるということです。

津波の高さの観測情報は、実際に津波が到達していることを示す重要な防災情報で気象庁は周辺で、できるだけ早く観測を再開できるよう作業を進めています。

津波警報や注意報の速やかな発表は、地震計のデータをもとに地震の震源や規模を推計して行っているため、影響はないということです。