【交通影響 5日】羽田空港 215便が欠航 6日も約200便が欠航か

羽田空港で日本航空機と海上保安庁の航空機が衝突した事故の影響で、航空各社によりますと、羽田空港を発着する国内線は5日もあわせて215便の欠航が決まっているほか、6日と7日についても、それぞれ200便近くの欠航が決まっています。

各地の交通について随時更新でまとめます。

《空の便》

羽田空港発着の国内線 5日も200便以上欠航

1月2日の事故発生後、羽田空港を発着する国内線は連日200便以上の欠航が続き、5日は国内線のうち、
▼日本航空が102便
▼全日空が98便
▼スカイマークが1便
▼スターフライヤーが14便
あわせて215便の欠航が決まっています。

これによって、
▼日本航空で1万5060人
▼全日空で1万8500人
あわせておよそ3万3560人に影響が出る見込みです。

このほかの航空各社も欠航や大幅な遅延の可能性があるとして、最新の運航状況をホームページなどで確認してほしいと呼びかけています。

また、全日空では成田空港を発着する便を▽5日は11便、▽6日は13便それぞれ臨時で増やして運航することにしています。

ダイヤの乱れは事故の起きた滑走路で航空機の撤去と安全確認が終わり、運用が再開されるまで続く見込みで、
6日は
▼日本航空で100便
▼全日空で96便が欠航するほか
7日についても
▼日本航空で98便
▼全日空で96便の欠航が決まっています。

能登空港 仮復旧工事を開始 数日後に自衛隊機の離着陸目指す

滑走路に多数のひび割れが確認されている能登空港では石川県が5日から仮復旧の工事を始め、数日後には自衛隊機の離着陸ができるようになる見込みです。

一方、民間の航空機が運航できるようになるのは早くても3週間後の1月25日以降となる見込みです。

《鉄道》

石川 のと鉄道全線 復旧めど立たず 新幹線などは平常どおり運行

【JR】
石川県内のJRでは七尾線の高松駅と羽咋駅の間について、線路の設備に被害が出た影響で、復旧まで少なくとも2週間以上かかる見通しだということです。一方で、羽咋駅と和倉温泉駅の間では現場の状況が分かっておらず、運転再開の見込みは立っていません。

JR西日本によりますと、地震で運行の取りやめなどが発生したことから、元日から5日までを有効期限に含む北陸新幹線や在来線などの切符について、払い戻しや有効期間の変更を手数料なしで行うとしています。

現在、全ての区間で運転を見合わせている氷見線が6日の始発から全線で運転再開される見通しのほか、一部の区間で運転を見合わせている越後線が6日昼ごろから、大糸線が6日午後以降、それぞれ全線で運転が再開される予定です。
【のと鉄道】

七尾駅と穴水駅を結ぶのと鉄道は線路などが大きく壊れ、全線で復旧のめどが立っていません。被災状況の把握が必要だとして、鉄道・運輸機構が今月9日に調査隊を派遣します。

【IRいしかわ鉄道】
IRいしかわ鉄道は平常どおり運行する予定です。

【北陸鉄道】
北陸鉄道の石川線と浅野川線は平常どおり運行する予定です。

新潟 JRの一部区間で運転見合わせ

【JR】
JRは越後線と大糸線の一部区間で運転できなくなっているほか、線路が凍結している影響で、上越線の一部区間で運転を見合わせています。そのほかの鉄道各社は平常通りの運行です。

【佐渡汽船】
平常通り運航しています。

《道路》

「のと里山海道」と能越自動車道 一部区間で通行止めを解除

能越自動車道の七尾城山インターチェンジと富山県の高岡インターチェンジ間で応急工事が完了したため、通行止めは午後1時に解除されました。

七尾インターチェンジと七尾城山インターチェンジの間では引き続き、通行止めが続いています。

輪島市ののと三井インターチェンジと穴水インターチェンジの間も引き続き、通行止めとなっています。

また、この区間につながる自動車専用道路の「のと里山海道」の穴水インターチェンジと徳田大津インターチェンジの間も引き続き、通行止めが続いています。

一方、「のと里山海道」では徳田大津インターチェンジと上棚矢駄インターチェンジの間は道路の応急工事が進んだため、通行止めは午後2時に解除されました。

能登半島 複数の道路寸断 復旧作業進む

今回の能登半島地震で、能登半島では道路の陥没や土砂崩れなどで複数の道路が寸断されました。

その後、応急復旧が進められ、国土交通省によりますと、4日の時点で、穴水町から輪島市役所までの区間は、県道1号と303号、271号、それに「輪島市道」を通って大型車も行き来できるようになったということです。

また、穴水町から能登町役場と、穴水町から珠洲市役所までの区間は「珠洲道路」などの応急復旧が終わり、大型車も通行できるようになったということです。

一方、能登半島の北側の沿岸部を通る国道249号は、トンネルの入り口や斜面が崩れたりするなど大規模な被害が複数あり、復旧に時間がかかっています。

このため、沿線の自治体のところどころで地域が孤立し、海上のルートも使って支援物資の輸送が行われています。

このうち、海上保安庁は輪島港と七尾港を利用していますが、岸壁にできた段差でトラックが近づけないなど、大量の物資を運ぶのに支障が出ていることから、港でも復旧が進められています。

国道249号線と県道1号線“緊急車両を優先”

国道や県道は輪島市や珠洲市を中心に土砂崩れや陥没で通行止めが相次いでいます。

また、七尾市田鶴浜町から輪島市と珠洲市に向かう国道249号線と県道1号線について、石川県警察本部は、4日から当面、災害復旧に関係する車両や警察、消防などの緊急車両を優先して通行させるとして、一般車両の通行は控えるよう理解を求めたいとしています。

新潟 国道8号復旧めどたたず 北陸自動車道の一部区間を無料開放

上越市の国道8号は土砂崩れの影響で、茶屋ヶ原付近の上下線とも通行できなくなっています。

北陸地方整備局は復旧のめどはたっていないとしていて、並行して走る北陸自動車道の一部区間を無料で開放していて利用を呼びかけています。

《港湾》

港の状況です。能登半島の港湾のうち、七尾港、輪島港、飯田港の3つの港では船が着岸できる状況となり、生活に必要な物資を積んだ船が順次、到着しているということです。