岸田首相 ”政治資金問題で信頼回復と政治の安定図る”

岸田総理大臣は自民党の仕事始めであいさつし、派閥の政治資金パーティーをめぐる問題で多くの国民から疑念を持たれているとして、信頼回復と政治の安定を図り、政策を実行していく考えを強調しました。

この中で岸田総理大臣は、今回の能登半島地震について「改めてお亡くなりになられた多くの皆様方のご冥福をお祈り申し上げ、被災されたすべての方々にお見舞いを申し上げる。政府与党一体となって震災対策に万全を期したい」と述べました。

また派閥の政治資金パーティーをめぐる問題について、多くの国民から疑念を持たれているとしたうえで「われわれは国民の信頼を回復し、政治の安定を確保し、重要政策を進めていかなければならない」と強調しました。

そして「こうした時だからこそ政権与党の真価が問われ、議員一人一人の力量が問われる。力を合わせて一つ一つこの困難、国難を乗り越えていきたい」と述べ、結束を呼びかけました。

林官房長官は、記者会見で「岸田総理大臣は、来週、自民党に総裁直属の機関として『政治刷新本部』を立ち上げ、政治資金の透明性の拡大や政策集団のあり方に関するルール作りなどを進め、今月中に中間的な取りまとめを行い、必要があれば関連法案を提出すると述べている」と説明しました。

そのうえで「今後、国民の政治への信頼回復に向け、この方針に沿って対応が行われていく。政府としても、政治に対する不信や物価高、少子化対策など、国民のさまざまな声を真摯（しんし）に受け止めながら、内政、外交の課題に全力で取り組み一つ一つ結果を出していきたい」と述べました。