地震受け 新学期の開始 受験日延期など柔軟対応を通知 文科省

今回の能登半島地震を受け文部科学省は、新学期については開始日を遅らせるなど柔軟に判断し、高校入試は出願期間の延長や受験日の延期など弾力的に対応するよう4日、全国の教育委員会に通知しました。

文部科学省の通知によりますと、新学期の開始にあたっては児童生徒の安全確保を最優先とし、開始日を遅らせるなど柔軟に判断することを求めています。

そのうえで、開始する際の留意点として
▽学校施設の安全性を確認し、がれきの除去や、危険な箇所の立ち入り禁止の措置などを講じることや
▽道路の損壊などがある場合は通学路を変更することなどを挙げています。

また、高校や中学校の入試は被災した受験生の状況を踏まえ
▽出願期間の延長や簡素化
▽受験日の延期
▽それに追試験の実施など受験機会の確保に向けて弾力的な対応を取り
受験生に周知するよう求めています。

このほか
▽被災した児童生徒が避難先などに転校する場合の速やかな受け入れや
▽小学生や中学生については教科書を破損したりなくしたりした場合や、転校先で必要になる場合は、新しい教科書を無償で提供できるとしています。