被災地への募金・義援金始まる 偽サイトも確認 注意を

今回の地震を受けて、被災地への募金活動が始まっています。一方、個人情報をだまし取る偽サイトも確認されていて、募金団体は注意を呼びかけています。

また、ボランティアについては、受け入れの態勢が整っていなかったり、応募が殺到して一時受け入れを停止したりする自治体があります。

4日時点の情報です。

《募金・義援金の取り組み》

【石川県】
4日から義援金の受け付けを始めていて、県庁の窓口や東京や大阪の事務所に募金箱を設置しています。近く、専用の振込口座も開設するということです。

【日本赤十字社石川県支部】
WEBサイト上に口座情報を掲載し、4日から義援金の受け付けを開始しました。

【中央共同募金会】
専用のWEBサイトを開設して、被災地の災害ボランティア活動のための支援金を募っていて、4日午前9時までに4600万円余りの寄付が集まったということです。

【インターネット広告配信大手の「LINEヤフー」】
クレジットカードなどを使って募金できる専用サイトを設け、4日正午までに11億円余りの募金が寄せられています。

募金の偽サイトに注意

このほか、複数のクラウドファンディングの専用サイトでもNGOなどがプロジェクトを立ち上げて、支援金を募っています。

一方、募金をかたって個人情報をだまし取る偽サイトも確認されていることから、募集する団体などは正規のサイトかどうか事前に確認するよう呼びかけています。

《ボランティア》

石川県 災害ボランティア受け入れ姿勢整わず

石川県によりますと、県内の自治体は救助活動や避難所の対応などを優先しているため、災害ボランティアを受け入れる態勢が整っておらず、4日時点で募集は行っていないということです。

県では業務のひっ迫を避けるため、役所や社会福祉協議会に電話で問い合わせをすることは控えてほしいとした上で、受け入れ準備が整った自治体の情報などについては順次、県のホームページなどで発信する予定です。

富山県射水市 ボランティア応募多数で一時停止

地震で震度5強を観測した富山県射水市では4日からボランティアの募集が始まりましたが、応募が殺到したため、一時的に受け付けを停止しました。ボランティアが必要な人からの依頼は引き続き、受け付けています。

射水市の社会福祉協議会に設けられた災害ボランティアセンターでは、地震で壊れた食器や家財道具の整理、がれきの撤去、液状化現象による泥のかき出しなどを手伝うボランティアの受け入れをきょう午前10時から始めました。

窓口や電話、メールで募集したところ、午後3時の時点で、登録が100件を超えボランティアの派遣先などの調整が必要になったとして、一時的に受け付けを停止しました。

窓口を訪れ、団体で登録した射水市の田仲聡さん(38)は「これからも大好きな射水市でみんなと暮らしていくために、助け合っていきたい」と話していました。

射水市社会福祉協議会の野田智地域福祉課長は「市内だけでなく射水市出身で県外に住む人からの熱い思いを感じています。今後、被害を精査して行政などと連携しながら活動を進めていきたい」と話していました。

センターではボランティアが必要な人からの依頼は引き続き受け付けていて、電話番号は0766-55-5202です。

富山県内ではほかに高岡市や小矢部市でも募集が始まりましたが、小矢部市も一時停止したということです。