“地震被害 276の学校や施設 国宝や重文など計20件” 文科省

文部科学省が教育委員会などを通じて、4日正午時点の被害状況をまとめたところ、276の学校や施設、それに、国宝や重要文化財など合わせて20件の被害が確認されたということです。

文部科学省によりますと、小中学校や高校、施設などでは新潟県で139施設、石川県で104施設、富山県で31施設、福井県と滋賀県のそれぞれ1施設で敷地内に亀裂が入ったり、校舎の壁がひび割れたりするなどの被害が確認されているということです。

また、国宝や国の重要文化財などについて、富山県では高岡市にある国宝の「瑞龍寺」で灯籠が倒れるなど、15件の被害が確認されたほか、新潟県では世界文化遺産への登録を目指す佐渡市の「佐渡金銀山遺跡」でのり面が崩れるなど、合わせて5件の被害が確認されているということです。

また、石川県、新潟県、富山県、山形県の合わせて39の公立学校や施設が避難所として使われているということです。

文部科学省は各県の教育委員会などに対し、被災した子どもたちの心のケアにあたるスクールカウンセラーなどによる支援を、必要に応じて行うよう求めたということです。