イスラエル軍 避難指定場所付近攻撃で幼い子どもら14人死亡か

イスラエル軍とイスラム組織ハマスが衝突を続けるパレスチナのガザ地区では4日にかけて、南部にあるイスラエル軍が避難先に指定していた場所の近くが攻撃にさらされ、幼い子どもを含む14人が死亡したと伝えられるなど、犠牲者は増え続けています。

ガザ地区では4日にかけてもイスラエル軍による地上侵攻と空爆などの攻撃が続いています。

中東の衛星テレビ局アルジャジーラは、このうち、南部のハンユニス郊外ではイスラエル軍による攻撃で14人が死亡し、その多くは幼い子どもだと伝えています。

この地域はイスラエル軍が避難先に指定していた場所にほど近く、多くの避難者が集まる中、事前の警告がないまま、攻撃にさらされたとしています。

ガザ地区ではこのところ、連日100人を超える犠牲者が出ていて、事態は悪化の一途をたどっています。

一方、イスラエル軍はガザ地区最大のシファ病院について、ハマスが敷地の地下に建設していたとするトンネルを破壊したと、3日、発表しました。

シファ病院をめぐってイスラエル軍は地下にハマスの拠点があると主張し、患者や避難者が危機的な状況に陥る中でも、去年11月に地上部隊が突入しました。

イスラエル軍は長さが250メートル以上におよぶトンネルは、ハマスの複数の重要な指揮所などともつながっていたと主張していますが、ハマスはこうした主張を否定していて、第三者による検証はなされないままとなっています。