石川県内の停電 “輪島・珠洲など 復旧に時間かかる見通し”

能登半島地震の被害を受けて齋藤大臣は4日、記者会見し、石川県内の停電について、各地の電力会社の応援を受けて復旧作業を進めているとしたうえで、輪島市や珠洲市などでは道路の被害が大きく、復旧に時間がかかるという見通しを示しました。

齋藤大臣は4日の記者会見で、石川県内では午後1時の時点で、およそ2万9800戸が停電していて、各地の電力会社の応援を受けて復旧作業を進めていることを明らかにしました。

そのうえで、七尾市や志賀町では一部の地域を除いて停電が解消した一方で、輪島市や珠洲市などの能登半島の北部では道路の被害が大きく、復旧に時間がかかるという見通しを示しました。

また、齋藤大臣は石川県内で営業しているガソリンスタンドが4日午前11時の時点で73か所と、3日の38か所から増えて、徐々に復旧が進んでいることを明らかにしました。

ただ、営業しているのは県内のガソリンスタンドのうち、2割余りにとどまり、被災地からはガソリンや灯油などの供給確保を求める声が相次いでいるということです。

齋藤大臣は「電気事業連合会や石油連盟などに対して、復旧や支援の活動をより一層、強化してほしいと改めて要請した。経済産業省として総力を挙げて、今回の災害対応に取り組んでいく」と述べました。