びわ湖の水位低下 滋賀県 約18年ぶり「渇水対策本部」 初会合

びわ湖の水位が下がっていることを受けて、滋賀県は「渇水対策本部」をおよそ18年ぶりに設置し、初会合を開きました。

「渇水対策本部」初会合 “流域の住民らに節水呼びかけ”

前回、「渇水対策本部」が設置されたのは平成17年12月から平成18年1月にかけての51日間で、およそ18年ぶりとなります。

きょうの初会合の中で県は、県民だけでなく、びわ湖の水を使っている大阪や京都など流域の住民らに対しても水を大切に使うよう呼びかけていくことなどを申し合わせました。

びわ湖では去年の夏以降、水位の低い状態が続いていて、4日午前6時の時点で水位はマイナス78センチと、滋賀県が「渇水対策本部」を設置する目安であるマイナス75センチよりさらに低くなりました。

これを受けて、滋賀県は4日午後、江島副知事を本部長とする「渇水対策本部」をおよそ18年ぶりに設置し、県庁では幹部らが出席して初会合が開かれました。

この中で、滋賀県としては当面、公用車の洗車を控えるなど節水に取り組むことを決め、県内の市や町に対しても同様の対応を要請するとしています。

また、県民だけでなく、びわ湖からの水を生活や産業用に使っている大阪や京都など、流域の住民や企業に対して、SNSなどを通じて水を大切に使うよう呼びかけていくことを申し合わせました。

さらに、近畿地方整備局に対して、びわ湖や淀川水系にあるダムの水を適切に管理するよう求めることも確認しました。

びわ湖の水は水位がマイナス90センチよりさらに低くなると、国が流域の自治体などと取水制限を検討することになります。

平成14年9月には水位がマイナス90センチよりさらに低くなり、およそ3か月間にわたって取水制限が行われました。