地震 石川 珠洲 住民たちが協力し孤立状態解消した地区も

石川県珠洲市では、住民たちが協力して道路を通れるようにし、孤立状態を解消した地区もあります。

沿岸部にある珠洲市三崎町寺家では津波で家屋などが流され、道路をふさいで一時、孤立状態となっていました。

住民たちは、重機なども使いながらがれきを撤去したり、道路の割れ目に応急的に畳を敷いたりして、道路を通れるようにしたということです。

ただ、地区では食料や燃料などの物資が不足しているということで、住民たちは、一刻も早い支援を求めています。

作業にあたったという蟹谷博樹さん(60)は「この地区にはたまたま除雪車があり道路を通れるようにできたが、もし除雪車がなかったら今も孤立状態が続いていたと思う。自分たちだけでできることには限界があり、行政の支援が届いていないことが悔しい」と話していました。

また近くの集会所に避難しているという泉武夫さん(64)は「抗がん剤の治療を受けていて、津波で流された自宅に戻りぬれた薬を取ってきた。避難所には物資は届いておらず、住民たちで手分けして燃料や食料を調達して生活している」と話していました。