去年の交通事故 死者数 8年ぶりに増加 背景にコロナ5類移行か

去年1年間に交通事故で死亡した人は全国であわせて2678人と、おととしより68人増えました。死者が増加に転じたのは2015年以来で、新型コロナウイルスの5類移行に伴い、社会活動が活発化したことが背景にあると考えられています。

令和5年1月2日 福島県郡山市で4人死亡

警察庁によりますと、去年1年間に交通事故で死亡した人は全国であわせて2678人と、おととしよりも68人増えました。

これまでは7年連続で減少していましたが、増加に転じるのは2015年以来です。

死者数を都道府県別に見ると、
▼大阪府が148人で2年連続で最も多くなったほか、次いで
▼愛知県が145人、
▼東京都が136人、
▼北海道が131人、
▼千葉県が127人でした。

亡くなった人のうち、65歳以上の人は1465人で、全体の54.7%を占めています。

また、事故の発生件数は速報値で30万7911件と、おととしより7072件増えました。

警察庁は事故件数や死者数が増加した要因について、新型コロナウイルスが5類に移行され、社会活動が活発化したことが背景にあるのではないかとしています。

政府は来年の2025年までに交通事故の死者数を2000人以下にすることを目標としていますが、目標の達成が厳しい状況となる中、警察庁は交通事故の詳細な分析を行い、効果的な対策や注意の呼びかけを行っていきたいとしています。