新潟 上越 酒造会社が割れた日本酒の瓶の片づけなどに追われる

4日は仕事始めに当たりますが、新潟県上越市の酒造会社では、能登半島地震の影響で割れた日本酒の瓶の片づけや、設備の確認に追われていました。

上越市大潟区の「竹田酒造店」は、150年以上前に創業した老舗の酒造会社です。

上越市大潟区では1日の地震で震度5弱の揺れを観測しましたが貯蔵用の酒蔵で被害が大きく、高さ数メートルに積まれた一升瓶のケースが倒れ日本酒およそ30本に割れるなどの被害が出たということです。

高品質な大吟醸酒を15年間熟成させる予定でしたが、6年たったところで今回の被害を受けてしまいました。

会社では4日が仕事始めで、4日朝9時半ごろから集まった従業員が割れた瓶の片づけ作業にあたっていました。

ほかに被害がないか見回ったところ、酒の材料となる醸造アルコールを入れたタンクにも50センチほどのひびが入っていたことが確認され、安全なタンクに移し替える作業を行っていました。

酒造会社の蔵元の竹田春毅さんは「貯蔵して10年後や15年後に販売したかった酒だったので、それができなくなったのは残念だしさみしい。貯蔵の方法は変えていかなければいけないかなと思っている。心機一転、酒造りの仕込みを頑張っていきたい」と話していました。