円相場 一時143円台まで値下がり 能登半島地震も背景に

3日のニューヨーク外国為替市場では、今回の能登半島地震を受けて日銀が今の大規模な金融緩和策を当面、維持するのではないかとの見方が出ていることなどから円安が進み、円相場はおよそ2週間ぶりに一時、1ドル=143円台まで値下がりしました。

3日のニューヨーク外国為替市場では円安が進み、円相場は一時、1ドル=143円台後半まで値下がりしました。

1ドル=143円台をつけるのはおよそ2週間ぶりです。

円安が進んだ背景には、▽アメリカの長期金利が上昇傾向にあることに加えて、▽今回の能登半島地震を受けて日銀が今の大規模な金融緩和策を当面、維持するのではないかとの見方が出たことがあり、日米の金利差拡大が意識されて円を売ってドルを買う動きが強まりました。

市場関係者は「去年の年末にかけては、FRB=連邦準備制度理事会がことしの早い時期に利下げに転じるとの見方からアメリカの長期金利が低下し、日米の金利差縮小が意識されて円高ドル安が進んでいたが一転してドルを買い戻す動きが強まっている」と話しています。