地震被災地で引き続き土砂災害に十分注意 気象庁

今回の能登半島地震で石川県で震度7の揺れを観測したあと、能登地方やその周辺では地震が相次いでいて、1週間ほどは最大震度7程度の揺れに注意が必要です。また、被災地では地震やこれまでの雨で地盤が緩んでいるところがあり、土砂災害に十分注意が必要です。

今月1日午後4時10分ごろに発生した能登半島地震では
▽石川県の志賀町で震度7の激しい揺れを観測したほか
▽震度6強の揺れを七尾市と輪島市、珠洲市、穴水町で観測しました。

また
▽新潟県と石川県、富山県、福井県、長野県、岐阜県で震度6弱から5弱を観測しました。

能登地方やその周辺を震源とする地震はその後も相次ぎ、3日も石川県内で震度5強の揺れを観測する地震が2回ありました。

震度1以上の揺れを観測した地震は4日午後4時までに621回にのぼっています。

気象庁は揺れの強かった地域では家屋の倒壊や土砂災害などの危険性が高まっているため、1日の地震から1週間ほどは最大震度7程度の揺れに注意するよう呼びかけています。

少しの雨でも土砂災害に十分注意

さらに、北陸と新潟県では、これまでに降った雨で地盤が緩んでいるところがあります。

5日から6日にかけては雨の降りやすい状態が続く見込みで、少しの雨でも土砂災害の危険度が高まるおそれがあります。

引き続き、土砂災害に十分注意し、斜面などには近づかないようにしてください。

災害関連死を防いで!

過去の地震では揺れから助かったあとに、避難生活の中で命を落とす災害関連死が多く発生しています。

北陸と新潟県では今月7日以降、冬型の気圧配置の影響で再び雪が降って冷え込みが強まると予想されているため低体温症に十分注意してください。

まだ支援が十分に届いていない避難所もありますが、体調を崩している人がいないか声をかけあい、できるかぎり暖を取って定期的に足を動かすなどの対策を心がけてください。