「発生72時間まであとわずか」災害対策本部で人命救助訴え

石川県の災害対策本部会議が開かれ、オンラインで出席した珠洲市の泉谷市長は「生存率が下がるとされる発生から72時間まであとわずかになってしまった。力を振り絞って人命救助に取り組んでほしい」と訴えました。

3日午後6時から開かれた石川県の災害対策本部会議で、能登地方の市長や町長はオンラインで出席し、状況を報告しました。

このうち珠洲市の泉谷市長は「生存率が下がるとされる発生から72時間まであとわずかになってしまった。力を振り絞って人命救助に取り組んでほしい」と訴えました。

これに対し、消防は予定しているすべての人員が被災地に到着し、輪島市では650人余り、珠洲市では1300人余りが救助活動にあたっていると説明しました。

また輪島市の坂口市長は「きょう船で支援物資が届いたが、1万1000人以上の避難者がいるのに対し、食料が3000食、水のペットボトルが5000本のみと全く足りていない。石油ストーブもほしい」と述べました。

県は届いている支援物資を早急に仕分けて自衛隊などとも協力して配送することにしています。

一方で、個人からの支援物資については小ロットのものを仕分けして現地に送る必要があるため、作業効率や人員確保の観点から現在のところ、受け入れが困難な状況になっているため、県は「現段階では控えてほしい」と呼びかけています。

馳知事は「3日目の夜になり人命救助の山場です。最大限力を尽くします」と述べました。