能登半島地震 半導体などの工場が稼働停止

今回の地震では、北陸地方を中心に半導体などの工場が稼働を停止しました。設備の点検などを行っていることから、一部の工場では生産再開の時期が決まっていないということです。

▽東芝の子会社、「加賀東芝エレクトロニクス」は、石川県能美市にある半導体工場が地震の影響で稼働を停止しました。

被害の状況など設備の点検を続けていますが、会社によりますと生産再開の時期は決まっていないということです。

▽「KOKUSAIELECTRIC」は、富山市にある拠点で半導体製造装置の開発や生産を手がけていますが、建屋の天井や壁の一部で被害が確認されているということです。

会社によりますと、今月9日から順次、生産を再開させるということです。

▽「富士電機」は、富山県滑川市にある子会社の半導体工場で一部の設備に影響が出ているということです。

半導体部品の組み立てや検査などを行う「後工程」の工場で、4日から一部を除いて工場の稼働を始めるということです。

会社によりますと今のところ生産体制に大きな影響はないとしています。

▽液晶パネルなどを手がける「ジャパンディスプレイ」は、石川県川北町にある休業中の工場で、水道管の一部の被害が確認されているということです。

当初の計画では今月9日から生産を再開する予定で、予定どおりの復旧を目指しているということです。

一方、新潟県では
▽上越市にある「日本製鉄」の生産拠点がチタンとステンレス製品などの製造ラインの稼働を停止しました。

設備の点検を行っていて、会社によりますと再開の時期は未定だということです。