中国国営テレビ 3隻目となる空母の最新映像伝える

中国の国営テレビは、おととし進水した中国として3隻目となる空母の最新の映像を伝えました。中国の軍事情勢に詳しい専門家は「試験航海に向けて準備が順調に進んでいることをアピールするねらいがある」と指摘しています。

国営の中国中央テレビは、おととし6月に進水した中国として3隻目となる空母「福建」の最新の映像を、2日伝えました。

この空母は、中国の空母として初めて、艦載機を加速して発進させることができる電磁式のカタパルトという装置が装備されているのが特徴で、映像からも飛行甲板の上に、カタパルトと見られる3本の装置が確認できます。

国営テレビは「福建」の乗組員が「託された重い使命を心に刻み、計画に基づいて空母の試験を進めていく」と強調する様子を伝えています。

「福建」は進水後、甲板に覆いがつけられたままの状態が続き、カタパルトの作動に問題があるのではないかという指摘が出ていました。

国営テレビが「福建」の最新映像を伝えたことについて、元海上自衛官で、中国の軍事情勢に詳しい笹川平和財団の小原凡司上席フェローは、「試験航海に向けて準備が順調に進んでいることをアピールするねらいがある」と指摘しています。