石川県内の停電 “復旧には時間要する見込み” 齋藤経産相

今回の地震を受けて、齋藤経済産業大臣は3日午後に記者会見し、石川県内で続いている停電の復旧には、まだ時間がかかるという見通しを示しました。

この中で齋藤大臣は、停電について「北陸電力に加え、ほかの電力会社の協力も得ながら復旧に向けた作業を進めているところだが、地震による新たな停電も発生し、地面の状況が悪いこともあり、復旧には、なお時間を要する見込みだ」と述べました。

また、軽油や灯油などの燃料については、「被害が甚大な輪島市や珠洲市に向けても、徐々にトラックの輸送が可能になってきている状況で、軽油や灯油といった燃料についても、輸送が可能となるようローリーやドラム缶のトラック輸送などを準備しているところだ」と述べました。

さらに、
▽毛布やトイレットペーパー、簡易トイレなどの支援物資は、すでに金沢市内の集積拠点まで到着し、順次、被災自治体に向けて発送していることや
▽おにぎりなどの食料をコンビニに発注し、避難所に届けることなども検討していることを明らかにしました。

一方、志賀原子力発電所については、「今回の地震で変圧器からの油漏れや、使用済み燃料プールから水があふれるなどの事象が起きたが、現時点では外部への漏えいなど放射線管理上の問題は生じていないし、冷却にも異常がない状況だ」と述べました。