社会

【解説動画】羽田空港事故 事故の状況は 原因究明の焦点は

2日、東京の羽田空港で日本航空の旅客機と海上保安庁の航空機が滑走路上で衝突して炎上し、海上保安庁の乗組員5人が死亡した事故。

「これまでにわかっていることは」
「原因究明には何が焦点となるのか」

社会部の山下哲平記者の解説です。

【動画:3分46秒】※データ放送ではご覧になれません

目次

事故の状況で注目する点は

衝突が滑走上で起きたという点です。

国土交通省の航空局の説明によると、着陸した日本航空機と羽田空港を出発しようとしていた海上保安庁の航空機が羽田空港のC滑走路上で衝突し、炎上しました。

同じ滑走路を着陸する航空機と離陸する航空機が交代で使うことはふだんからあり得ることです。

ただ、着陸しようとする航空機がある場合、離陸しようとしている航空機は通常ならば誘導路上で待機し、同時に使用されることはありえません。

逆の場合も同じで、離陸しようとする航空機がある場合は、同じ滑走路に着陸しようとすることはありえません。

であれば、なぜ衝突が滑走路上で起きていたのかという点に疑問が残ります。

原因究明には何が焦点となるか

今回は国土交通省が確認したところ、事故の前、日本航空機に対して滑走路への進入許可が出ていた一方、海上保安庁の航空機に対しては滑走路の手前まで走行するよう指示が出ていたことがわかっています。

3日から本格的に始まる国の運輸安全委員会の調査の中では、それぞれのパイロットに話を聞くとみられます。

管制官の指示の詳しい内容のほか、海上保安庁と日本航空の航空機のパイロットが、それぞれその指示をどのように認識していたかが、原因を解明する焦点になると思います。

運航影響や再開のめどは

閉鎖が続いているC滑走路には炎上した日本航空機の残骸がまだ残っている状況です。

3日から国の運輸安全委員会の本格的な調査が始まる予定で、調査官が機体の調べを終えるまではそのままの状態で保存されるのが通常です。

その後、機体を撤去し、滑走路上に障害物がないか点検してからの再開になりますが、それまで時間がかかることが見込まれます。

羽田空港には4本の滑走路があり、風向きによって使い方を変えています。

C滑走路以外の3本はすでに運用が再開されているが、3日は年末年始をふるさとなどで過ごした人たちのUターンラッシュのピークと予想されていました。

このため各社とも羽田便を増便をする対応をとっていて、もともと離着陸機が多い状況だったため、3本の滑走路のみでさばききるのは難しいとみられます。

運航への影響が懸念される状況と言えます。

(3日午前7時のニュースで放送)

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