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箱根駅伝 2024 青山学院大が総合優勝 大会新記録 2年ぶり7回目

100回の記念大会となった「箱根駅伝」は、往路で優勝した青山学院大が復路でも各区間でリードを広げ、10時間41分25秒の大会新記録で2年ぶり7回目の総合優勝を果たしました。

目次

100回の記念大会となった箱根駅伝は、例年より3校多い23校が出場し、復路は神奈川県箱根町から東京・大手町までの5区間、109.6キロのコースで争われました。

往路優勝を果たした青山学院大は、6区で3年生の野村昭夢選手が最後まで伸びのある走りを見せてリズムに乗ると7区でもリードを広げて後続に4分以上差をつける独走態勢に入りました。

8区では2年生の塩出翔太選手がこの区間の歴代3位となる好タイムで区間賞を獲得し、9区でも4年生の倉本玄太選手が区間トップの走りでたすきをつなぎました。

7区の山内(右)からたすきを受け取る塩出(左)

青山学院大は各区間でリードを広げる盤石なたすきリレーで、一度もトップを譲らずフィニッシュし、これまでのタイムを2分以上縮める10時間41分25秒の大会新記録で2年ぶり7回目の総合優勝を果たしました。

今シーズン、出雲全日本大学選抜駅伝と全日本大学駅伝を制し、大会連覇を狙った駒沢大は6分以上離されて2位となり、史上初の2シーズン連続の大学駅伝三冠はなりませんでした。3位には城西大が入り、大学として過去最高の成績を収めました。

最終順位(太字がシード校=次回大会の出場権獲得)

1.青山学院大 2.駒沢大 3.城西大 4.東洋大 5.国学院大 6.法政大 7.早稲田大 8.創価大 9.帝京大 10.大東文化大 11.東海大 12.国士舘大 13.中央大 14.立教大 15.日大 16.日体大 17.順天堂大 18.駿河台大 19.中央学院大 20.明治大 21.神奈川大22.東京農業大 23.山梨学院大。

大混戦となったシード校争いは11番手でたすきを受けた大東文化大が4秒差で追う東海大を最終10区で逆転し、シード圏内の10位に入りました。東海大は1分10秒差で11位、同タイムで国士舘大が12位、さらに6秒差で去年の大会2位の中央大が13位となり、シード権獲得を逃しました。

青山学院大 原晋監督談話

「12月の前半から中盤にかけてチームの状況が非常に悪くてシード権が取れるかどうかの状況だった。それからおよそ3週間で学生が本気で箱根駅伝に向き合ってくれた。私以上に学生が優勝したいという思いが強かった。青山学院大創立150周年、私の監督就任20年、そして箱根駅伝100回、この3つのタイミングで優勝させてもらい、多くの人に支えられてこの日を迎えられたことをうれしく思う」と話していました。

=復路レース経過=

6区 青学大リードは4分超に 区間賞は法政大 武田和馬

山下りの6区は青山学院大の野村昭夢選手が安定した走りでトップでたすきをつなぎました。スタート時点で2分38秒だった2番手の駒沢大との差は4分17秒に広がり、さらに41秒差で城西大が続いています。中盤の9キロすぎの段階では、青山学院大と2番手の駒沢大との差は3分18秒。駒沢大と3番手の城西大との差は37秒。また13.7キロ地点で後続の駒沢大との差をスタート時点からさらに1分広げ、3分38秒差でした。
《出場選手》※当日エントリー変更選手
青山学院大 野村 昭夢(3年)
駒沢大 帰山 侑大(2年)
城西大 久保出 雄太(3年)
東洋大 西村 真周(2年)
早稲田大 柳本 匡哉(4年)※
国学院大 後村 光星(1年)
創価大 川上 翔太(1年)
大東文化大 佐竹 勇樹(4年)
法政大 武田 和馬(3年)※
◆区間賞◆58分2秒
「一斉スタートで難しい部分はあったが集団を利用しながら自分のペースでいけたと思うので100点満点の走りだった。57分台を出そうと思って頑張った。残りの区間にいい勢いをつけることができたのではないかと思う」

順天堂大 氷見 哲太(2年)
国士舘大 勝部 愛大(2年)
帝京大 大吉 優亮(4年)
中央大 浦田 優斗(3年)
駿河台大 塩路 悠耀(2年)
山梨学院大 高田 尚暉(3年)
東海大 梶谷 優斗(3年)※
立教大 原田 颯大(1年)
中央学院大 小松 裕大朗(2年)
日大 山口 月暉(2年)
東京農業大 植月 俊太(1年)
日体大 富永 椋太(3年)
神奈川大 大岩 歩夢(4年)
明治大 堀 颯介(2年)
◆区間記録 館澤 亨次(東海大)
57分17秒(2020)

7区 青山学院大が独走態勢 区間賞は中央大 吉居駿恭

23校中17校が当日のエントリー変更を行いました。この7区でもトップの青山学院大は山内健登選手が力強い走りを見せて後続との差をさらに広げ、独走態勢となっています。2番手の駒沢大との差は4分44秒で、3番手には城西大が続きました。
《出場選手》※当日エントリー変更選手
青山学院大 山内 健登(4年)※
駒沢大 安原 太陽(4年)※
城西大 林 晃耀(3年)※
東洋大 熊崎 貴哉(4年)
早稲田大 諸冨 湧(3年)※
国学院大 田中 愛睦(1年)※
創価大 石丸 惇那(2年)
大東文化大 小田 恭平(3年)※
法政大 矢原 倖瑛(2年)
順天堂大 内田 征冶(4年)※
国士舘大 瀬川 翔誠(2年)
帝京大 小野 隆一朗(4年)※
中央大 吉居 駿恭(2年)※
◆区間賞◆1時間2分27秒=区間歴代4位=
「箱根駅伝は沿道に応援が多いのでだらしない走りはできないということで頑張った。15キロ地点の給水で兄から『区間賞ペースで行っているぞ』と言われた。結構ペースが落ちていたので『頑張れよ』ということかと思った。区間賞を取れると思っていなかったのでよかった」

駿河台大 藤井 空大(2年)※
山梨学院大 徳田 秋斗(3年)※
東海大 石原 翔太郎(4年)
立教大 吉屋 佑晟(2年)※
中央学院大 工藤 巧夢(3年)※
日大 下尾 悠真(4年)※
東京農業大 前田 和摩(1年)※
日体大 田島 駿介(2年)※
神奈川大 新妻 玲旺(1年)
明治大 尾崎 健斗(3年)※
◆区間記録 阿部 弘輝(明治大)
1時間1分40秒(2020)

8区 区間賞は青学大 塩出翔太 さらに駒沢との差拡大

トップを独走する青山学院大の塩出翔太選手が1時間4分ちょうどで走り切り、この区間の歴代3位となる好タイムをマークし盤石のレース運びで後続との差を広げました。2番手の駒沢大との差は5分33秒差に開き、さらに2分28秒差で城西大が続き、4番手は東洋大、5番手が国学院大でした。
《出場選手》※当日エントリー変更選手
青山学院大 塩出 翔太(2年)※
◆区間賞◆1時間4分=区間歴代3位=
「声援が大きくて気持ちよかった。この1年間箱根駅伝のために練習してきたので走れてうれしかった。9区は強い先輩なので、任せられるし、10区はラストスパートが強い同学年の選手が走るのであとはゴールの大手町で笑顔で待ちたい」

駒沢大 赤星 雄斗(4年)
城西大 小田 伊織(1年)※
東洋大 村上 太一(4年)※
早稲田大 伊福 陽太(3年)
国学院大 鎌田 匠馬(2年)
創価大 小池 莉希(1年)
大東文化大 ワンジル(3年)※
法政大 清水 郁杜(2年)
順天堂大 森本 喜道(2年)※
国士舘大 生田目 惇(3年)※
帝京大 島田 晃希(2年)
中央大 阿部 陽樹(3年)
駿河台大 岡崎 樹(2年)
山梨学院大 新本 駿(3年)
東海大 南坂 柚汰(1年)
立教大 稲塚 大祐(3年)※
中央学院大 黒谷 優(2年)※
日大 鈴木 孔士(2年)※
東京農業大 圓谷 吏生(2年)※
日体大 分須 尊紀(3年)※
神奈川大 高橋 銀河(4年)
明治大 綾 一輝(1年)
◆区間記録 小松 陽平(東海大)
1時間3分49秒(2019)

《繰り上げスタート 条件は?》

往路で10分以上差がついた16校が一斉スタートし、中継所でトップの通過から20分が経過すると「繰り上げスタート」になり、該当チームは、たすきをリレーすることができません。

山梨学院大はトップの通過から20分が経過したため、戸塚中継所で繰り上げスタートとなりました。8区のランナーの姿が見えていましたが、あと数十メートルのところでたすきをつなぐことができませんでした。またこのあとの鶴見中継所でも中央学院大、駿河台大、順天堂大、山梨学院大が繰り上げスタートとなりました。

9区 青学大 倉本が区間賞 駒沢大との差は6分20秒超に

9区でも青山学院大は倉本玄太選手が力強い走りで駒沢大との差を6分22秒に広げました。また9区が終わった時点の総合順位は9番手が帝京大、2分14秒差で10番手が東海大です。東海大からわずか4秒差で大東文化大、34秒差で国士舘大、そして1分9秒差で中央大が続いていて、シード権争いは最終の10区まで目が離せない展開となっています。一方、中央学院大、駿河台大、順天堂大、山梨学院大が繰り上げスタートとなりました。
《出場選手》※当日エントリー変更選手
青山学院大 倉本 玄太(4年)
◆区間賞◆1時間8分51秒
「監督から思い切ってどんどん突っ込んでいけと言われたので、後ろを気にせずに自分のペースでいこうと思った。後半は本当にきつくて心が折れそうになったがいろいろな人の応援があって何とかふんばれた。4年間きつかったが、この日のために苦しいことがあってもなんとか頑張ってきたので、本当に今までやってきたことが間違っていなかったと証明できたと思う」
駒沢大 花尾 恭輔(4年)
城西大 平林 樹(3年)
東洋大 吉田 周(3年)
早稲田大 菖蒲 敦司(4年)
国学院大 吉田 蔵之介(1年)
創価大 吉田 凌(3年)
大東文化大 大谷 章紘(3年)
法政大 稲毛 崇斗(4年)※
順天堂大 藤原 優希(4年)※
国士舘大 川勝 悠雅(2年)
帝京大 小林 大晟(3年)
中央大 白川 陽大(2年)※
駿河台大 長田 拓巳(2年)
山梨学院大 平八重 充希(2年)
東海大 竹割 真(2年)※
立教大 安藤 圭佑(3年)
中央学院大 近田 陽路(2年)
日大 中澤 星音(2年)※
東京農業大 深堀 優(2年)
日体大 田中 慎梧(4年)
神奈川大 佐々木 亮輔(4年)※
明治大 鈴木 祐太(3年)
◆区間記録 中村 唯翔(青学大)
1時間7分15秒(2022)

10区 青山学院大が大会新記録で総合優勝

青山学院大が復路でも各区間でリードを広げる盤石なたすきリレーでフィニッシュし、2年ぶり7回目の総合優勝を果たしました。
《出場選手》※当日エントリー変更選手
青山学院大 宇田川 瞬矢(2年)
駒沢大 庭瀬 俊輝(3年)※
城西大 中田 侑希(4年)
東洋大 岸本 遼太郎(2年)
◆区間賞◆1時間8分51秒
早稲田大 菅野 雄太(3年)
国学院大 高山 豪起(2年)※
創価大 上杉 祥大(4年)
大東文化大 佐々木 真人(3年)
法政大 宗像 直輝(4年)※
順天堂大 斎藤 舜太(4年)
国士舘大 鈴木 伸弥(3年)
帝京大 日高 拓夢(4年)
中央大 柴田 大地(1年)
駿河台大 久保 俊翔(1年)
山梨学院大 占部 大和(1年)
東海大 ロホマン シュモン(2年)
立教大 関口 絢太(4年)※
中央学院大 飯塚 達也(4年)※
日大 大仲 竜平(2年)
東京農業大 栗本 航希(1年)
日体大 住原 聡太(3年)※
神奈川大 酒井 健成(2年)※
明治大 古井 康介(2年)※
◆区間記録 中倉 啓敦(青学大)
1時間7分50秒(2022)

《箱根駅伝 2013年以降の総合優勝(往路/復路 優勝校)》

2024年 青山学院大(青山学院大/青山学院大)
2023年 駒沢大(駒沢大/駒沢大)
2022年 青山学院大(青山学院大/青山学院大)
2021年 駒沢大(創価大/青山学院大)
2020年 青山学院大(青山学院大/東海大)
2019年 東海大(東洋大/青山学院大)
2018年 青山学院大(東洋大/青山学院大)
2017年 青山学院大(青山学院大/青山学院大)
2016年 青山学院大(青山学院大/青山学院大)
2015年 青山学院大(青山学院大/青山学院大)
2014年 東洋大(東洋大/東洋大)
2013年 日体大(日体大/駒沢大)

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