【全編動画】林官房長官“応援部隊は空路で 海路も調整中”

林官房長官は、石川 能登 震度7の地震について、2日午後3時30分過ぎから記者会見を行いました。

会見での発言をまとめています。

「人的被害は13時時点で死者6人、心肺停止18人」

「人的被害はきょう13時時点で死者6人、心肺停止者18人、重傷者17人、軽傷者66人と報告を受けている。引き続き、関係省庁で被害情報の確認を行っている」

死亡した人と心肺停止の人の内訳については「七尾市で5人、輪島市で9人、羽咋市で1人、珠洲市で6人、志賀町で1人、穴水町で2人となっている。きょう午後1時現在で警察庁および消防庁から報告があったものだ」

「原発に特段の異常なし」

「原発については津波による直接的な被害の報告は受けていない。また北陸電力志賀原子力発電所は現在運転を停止しているが、現時点で原子力発電所の安全確保に影響のある問題は生じていないと承知している。そのほかの原子力発電所も特段の異常があるという報告はない」

「応援部隊は空路で」

「自衛隊の輸送によって、応援部隊は空路で入っている。陸路についても、う回路で現地に入るようにしているほか海路は引き続き調整中だ」

「停電は3万戸余りで発生」

「ライフラインについて停電はきょう午前11時20分時点で石川県と新潟県でおよそ3万3000戸で発生し、ガスは石川県の42戸で供給支障が発生している。断水は石川県など4県の1万9955戸以上で発生し、通信障害は石川県と新潟県で固定電話および携帯電話のサービスに支障が出ているとの報告を受けている」

「交通機関は、高速道路が2路線22区間で通行止めが発生し、新幹線は北陸新幹線の一部区間で運転見合わせとなっている。また、能登空港では滑走路を閉鎖中という報告を受けている」

「海外からのメッセージに心から感謝」

「アメリカのバイデン大統領をはじめ、海外からもお見舞いや支援の用意があるなどのメッセージが寄せられている。 被災地を勇気づけてくれるもので心から感謝申し上げたい。被害の状況や現地のニーズを踏まえ、各国と緊密に連携したい」

「プッシュ型物資輸送は順次発送を開始」

「自衛隊や警察、消防の緊急援助隊などは、昨夜のうちに自衛隊の航空機などあらゆる手段を用いて現地に部隊を進め、順次、救命救助などの活動を開始している。引き続き被害状況の把握を進め、自治体と緊密に連携を図りながら、救命救助活動を最優先に災害応急対策に全力で取り組む」と述べました。

その上で、「プッシュ型物資輸送については関係事業者への協力をお願いしている。食料や生活関連物資をはじめ、きめ細かく被災者のニーズも把握しつつ、最速で準備が整ったものから順次発送を開始したところだ」と述べました。

激甚災害指定問われ「まずは現状把握」

林官房長官は記者会見で、今回の災害を「激甚災害」に指定する考えはないか問われ「まずは被害状況の把握だ。地元の首長や現地に派遣した内閣府の副大臣とも総理と直接連絡を取り合っているので、まずはそれに努めていくことが今やるべきことだ」と述べました。

「救助求める件数は約120件」

「現時点で救助を求めている件数は、およそ120件と報告を受けている。またきょう午前11時時点で石川県、新潟県などであわせて955か所、5万7360人が避難されていると承知している」

「火災は延焼懸念なし」

「火災の全容については、情報収集を行っている。すでに延焼の懸念はなくなっており、現在残り火を点検していると承知している」