北朝鮮 2023年の弾道ミサイルなどは25発 過去2番目の多さ

去年、2023年に北朝鮮が発射した弾道ミサイルなどは25発で、過去2番目に多くなりました。
防衛省は、ことしも各種のミサイル発射や衛星の打ち上げなどを行う可能性があるとみて、警戒を続けています。

去年、防衛省が公表した北朝鮮による弾道ミサイルなどの発射は18回、25発で、過去最多だった、おととしの31回、59発に次いで、いずれも2番目に多くなりました。

内訳は
▼ICBM=大陸間弾道ミサイル級が5回、
▼衛星の打ち上げを目的とした弾道ミサイル技術を用いたものが3回、
▼それ以外の短距離弾道ミサイルなどが10回でした。

ICBM級はいずれも、弾頭の重さによってはアメリカ全土を射程に収めるとみられていて、このうち3回は従来の液体燃料式よりも迅速に発射することができる新型の固体燃料式だったと推定されています。

また衛星の打ち上げを目的とした発射では2回は失敗しましたが、去年11月の発射について防衛省は何らかの物体が地球を周回していることを確認したとしています。

2021年に明らかになった北朝鮮の国防5か年計画では、固体燃料式のICBMの開発や軍事偵察衛星の運用、核兵器の小型・軽量化などが掲げられています。

防衛省は計画の4年目に入ったことし、北朝鮮が目標の達成に向けて、各種のミサイル発射や衛星のさらなる打ち上げ、それに2017年以来となる核実験を行う可能性もあるとして、警戒・監視を続けています。