“阪神・淡路大震災引き起こした地震に匹敵する強さ” 専門家

1日、石川県で震度7を観測した地震について、地震の波形を専門家が分析したところ、輪島市や珠洲市、それに穴水町では、木造住宅などに大きな被害が出やすい揺れだったことがわかりました。
専門家は「能登半島の広い範囲で被害が出ている可能性がある」と指摘しています。

京都大学防災研究所の後藤浩之教授は、1日、石川県で震度7を観測した地震について、能登半島にある複数の地震計のデータを分析しました。

その結果、輪島市河井町、珠洲市正院町、それに穴水町の地震計では木造住宅などに大きな被害が出やすい、周期が1秒前後の揺れが観測されていたことがわかりました。

その強さは阪神・淡路大震災を引き起こした地震に匹敵するということです。

後藤教授は「現時点では詳しい被害の状況はわからないが、地震の波形を分析すると、能登半島の広い範囲で建物の倒壊などの被害が出ているおそれがある。道路などが寸断されて孤立しているような場所もあるおそれがあり、広い範囲で対応が必要だ」と指摘しています。