富山市 車で避難した男性「ここまでの揺れは初めて」

最大で震度5強を観測した富山市内の富山湾近くに住む河西敏朗さん(75)は、午後4時すぎから半ごろにかけて大きな揺れを感じたため、妻と一緒に自宅から5キロほど離れた小高い丘にある空き地に車で避難し、午後7時半現在もその場所にいるということです。

河西さんは、揺れについて「これまで感じたことのない大きな揺れで、横揺れが数分続いたように感じました。家にある飾り棚の人形が落ちたり、床に置いていた消火器が倒れました。ずっとこの地域に住んでいて、能登沖の地震を感じることはありましたが、ここまでの揺れは初めてです。とにかく避難しなければと思いすぐに妻と避難しました」と話していました。

河西さんが避難した場所には、ほかにも同じように避難してきた車が40台から50台ほど止まっていて、それぞれ車の中でラジオを聞いたりしながら過ごしていたということです。

河西さんは今後について「大きな揺れのあと、体感震度3くらいの揺れが続いていて、別の場所に動こうにも、動いている間になにかあればと不安です。いま避難している場所は車はもう10台ほどになり、家に戻った人が多いのだと思います。私も、持病があり、毎日飲まなければならない薬があるので、一度家に取りに帰ったあと県内の娘の家にでも避難したいと思っていますが、満潮の時間などを待って戻ってもいいか判断したい」と話していました。