サッカー日本代表 強化試合 タイに快勝 アジアカップに弾み

サッカー日本代表は、今月開幕するアジアカップに向けた最後の強化試合としてタイ代表と対戦し、5対0で勝ちました。去年6月から続く国際Aマッチでの連勝記録を歴代最多となる9に伸ばしました。

世界ランキング17位の日本は、今月12日にカタールで開幕するアジアカップに向けた最後の強化試合として1日、国立競技場で世界113位のタイと対戦しました。

選手層を広げることをテーマに臨んだ日本は先発に、伊藤涼太郎選手など代表デビューとなる選手を3人起用し、前半はチャンスを作りながらも得点を奪えず0対0で終えました。

後半から堂安律選手や中村敬斗選手といった実績のある選手を投入すると攻撃にリズムが出て、5分には堂安選手からのクロスボールを起点に、最後は田中碧選手が押し込んで先制しました。

さらに、27分にはこぼれ球に詰めた中村選手が右足で押し込んで2点目をあげ、その後も相手のオウンゴールや途中出場で代表デビュー戦となった川村拓夢選手がゴールを決めるなど、後半だけで5点を奪いました。

日本はタイに5対0で快勝し去年6月から続く国際Aマッチの連勝記録を歴代最多となる9に伸ばし、アジアカップに弾みをつけました。

サッカー日本代表が元日に試合を行うのは今回が初めてで国立競技場には、6万人を超える観客が詰めかけました。

森保監督「選手たちの頑張りが皆さんの励ましに」

森保一監督は、5得点を奪って勝利した試合を振り返り「タイも粘ってくる中、前半からチャンスを作ることができていたので、後半も継続して前を向いて攻撃を仕掛けるようにと伝えていた。選手たちの頑張りが皆さんの励ましになってくれればうれしい」と話していました。

そのうえで今月、開幕するアジアカップに向けては「ピッチの選手と応援してくれる皆さんと共闘しながら、優勝を目指して戦っていきたい」と話していました。

田中碧「常にゴールをねらっていた」

先発出場して先制ゴールを決めた田中碧選手は「常にゴールをねらっていたので、落ち着いて決められてよかった。最終的に5対0で勝てたのでよかったが、欲を言えば前半からたくさん点を取らないといけない試合だった」と振り返りました。元日の国立競技場に6万人を超える観客が集まった試合については「これだけたくさんのお客さんがきてくれて選手としてありがたかった。本当に勝ててよかった」と話していました。

中村敬斗「アジアカップに向け いい勝利」

後半から途中出場し2点目のゴールを決めた中村敬斗選手は「たまたま自分のところにボールがこぼれてきたのでラッキーだと思った。アジアカップに向けてきょうはいい勝利ができたので、これからもっともっと状態を上げていきたい」と話していました。