【各地の津波観測】石川 輪島1m20cm以上 富山 山形80cm

1日午後4時すぎ、石川県能登地方を震源とする地震があり、気象庁は、石川県能登に大津波警報を発表していましたが、午後8時半に津波警報に切り替えました。津波警報が出ている山形県や新潟県、北陸、兵庫県北部では、引き続き高台など安全な場所で避難を続けて下さい。

また、気象庁によりますと、石川県能登地方を震源とする地震が発生して以降、珠洲市にある津波観測計のデータが入ってきていないということです。

2日 2:33 現在

各地の検潮所で観測された津波の到達時刻と高さ

◆石川・輪島市 1日午後4時10分押し
1日午後4時21分1m20cm以上

◆金沢港
1日午後7時9分90cm

◆富山・富山市 1日午後4時13分引き
1日午後4時35分80cm
◆山形・酒田港 1日午後5時12分押し
1日午後7時8分80cm

◆北海道・瀬棚港 1日午後5時54分押し
1日午後6時26分60cm
◆鳥取・境港市境港 1日午後6時14分押し
1日午後10時30分60cm

◆奥尻島・奥尻港
1日午後6時7分50cm
◆石川・七尾港 1日午後4時37分押し
1日午後6時59分50cm
◆福井・敦賀港 1日午後5時33分押し
1日午後8時28分50cm
◆北海道・岩内町 1日午後5時18分押し
2日午前0時26分50cm

◆新潟・柏崎市 1日午後4時31分押し
1日午後4時36分40cm
◆山形・飛島 1日午後4時57分押し
1日午後5時52分40cm
◆兵庫・豊岡市
1日午後7時20分40cm
◆京都・舞鶴港
2日午前0時43分40cm

◆新潟港 1日午後4時56分押し
1日午後5時9分30cm
◆島根・隠岐・西郷港
1日午後5時50分30cm
◆青森・深浦町 1日午後5時2分押し
1日午後6時4分30cm
◆日本海側の江差町 1日午後5時55分押し
1日午後7時45分30cm
◆新潟・佐渡市鷲崎 1日午後4時32分押し
1日午後9時15分30cm
◆島根・浜田港 1日午後6時30分押し
1日午後9時46分30cm
◆秋田港 1日午後5時23分押し
1日午後11時36分30cm
◆北海道・利尻島 1日午後6時51分押し
1日午後11時45分30cm
◆長崎・対馬・比田勝 1日午後6時53分押し
2日午前0時1分30cm
◆北海道・石狩湾新港 1日午後7時16分押し
2日午前1時35分30cm
◆北海道・留萌港
2日午前2時20分30cm

◆鳥取・岩美町
1日午後7時18分20cm
◆長崎・壱岐・郷ノ浦港
2日午前0時51分20cm
◆北海道・小樽市忍路 1日午後6時37分引き
2日午前1時35分20cm


◆佐賀・唐津港
2日午前0時3分10cm
◆佐賀・玄海町
2日午前0時35分10cm

◆奥尻島・松江 1日午後5時17分引き
1日午後6時1分微弱・数cm程度

場所によっては検潮所で観測された高さよりさらに大きな津波が到達している可能性があります。
津波による潮位変化が観測されてから最大波が観測されるまでに数時間以上かかることがあります。
場所によっては、観測した津波の高さよりさらに大きな津波が到達しているおそれがあります。
今後、津波の高さは更に高くなることも考えられます。

石川 珠洲市と輪島市の津波観測計「データ入らず」気象庁

気象庁によりますと、石川県能登地方を震源とする地震が発生して以降、珠洲市にある津波観測計のデータが入ってきていないということです。

また、石川県輪島市にある「輪島港」の津波観測計では、午後4時21分に1メートル20センチの津波が観測されて以降、データが入ってきておらず、さらに高い津波が観測されている可能性があることから、観測された津波の高さを「1メートル20センチ以上」として発表しているということです。

気象庁はデータが入らなくなった原因については調査中としたうえで、津波警報が発表されている地域では避難を続け、厳重に警戒するよう呼びかけています。

韓国気象庁「日本海沿岸の東部 カンウォン道で津波観測」

韓国気象庁は、今回の地震の影響で日本海沿岸の東部カンウォン道の各地で午後6時ごろから相次いで津波を観測したと発表しました。

観測された最も高い津波は、
▽東部のムコで67センチ、
▽ソクチョで41センチ
▽イムウォンで30センチなどとなっています。

韓国気象庁は「第1波よりその後のほうが高い津波が来るおそれがあり、さらに長い時間続く可能性もある」として、今後の情報に注意するよう呼びかけています。

韓国の公共放送KBSは、地元の自治体が沿岸に住む住民に対して高い建物に避難したり、海岸に近づかないよう呼びかけたりしていると伝えています。

ロシアの気象当局「沿海地方で津波観測」

ロシア極東の沿海地方の気象当局は、今回の地震の影響で沿海地方の沿岸部で津波が観測されたと発表しました。

観測された津波は最大で63センチで、中心都市のウラジオストクやナホトカでは、10センチから20センチだったということです。

今回の地震のあと、ロシア極東の沿海地方やハバロフスク地方、それにサハリン州では、津波の恐れがあるとして沿岸部の住民に対し、注意を呼びかけていました。

北朝鮮の国営ラジオ 今回の地震の影響について臨時で伝える

北朝鮮の報道を分析しているラヂオプレスによりますと、北朝鮮の国営ラジオは、1日午後6時半前に今回の地震の影響について臨時で伝え、地震と津波に関する「特級警報」と「中級警報」が日本海側の地域に出されているということです。

予想されている津波の高さは、「特級警報」が出されている北東部ハムギョン(咸鏡)北道のチョンジン(清津)で、2メートル8センチ、「中級警報」が出されている北東部ラソン(羅先)で1メートル76センチなどで、午後6時すぎに津波の到達が予想されるとして警戒を呼びかけています。

ラヂオプレスによりますと、北朝鮮のメディアが津波の情報について臨時で伝えるのは、確認できる2000年以降、初めてだということです。