テニス 大坂なおみ 出産後の復帰戦勝利 14日からの全豪出場へ

テニスの女子で元世界ランキング1位の大坂なおみ選手が、出産を経ておよそ1年3か月ぶりにツアー大会に復帰し、初戦でストレート勝ちしました。

元世界1位で四大大会を4回制した26歳の大坂選手は、去年7月、第1子となる女の子のシャイちゃんを出産しました。

おととし9月を最後にツアー大会から遠ざかっていましたが、去年10月から練習を再開し、先月末からオーストラリアのブリスベンで始まったツアー大会にエントリーしていました。

そして1日、1回戦で世界83位、ドイツのタマラ・コルパチュ選手との母親となって迎える復帰初戦に臨みました。

およそ1年3か月ぶりの実戦となった大坂選手は、第1セットの第1ゲーム、力強いショットで攻め、ポイントを1つも与えず相手のサービスゲームをブレークしました。

さらに、以前と変わらない強烈なサーブも見せてエースを3本決めるなど、このセットを6ー3で取りました。

第2セットはタイブレークにもつれながらも要所で鋭いショットを決め、「カモン」と大きな声を上げて自身を鼓舞し、粘り強さを見せて7ー6で取りました。

大坂選手はセットカウント2対0でストレート勝ちで2回戦に進み、母親となってのテニス人生の新たなスタートを勝利で飾りました。

大坂選手は1月14日に開幕する全豪オープンで四大大会に復帰する予定です。

大坂「戻ってこられて本当にうれしい」

試合後、大坂なおみ選手はすぐに観客席に向かい、ファンにサインをしたり、写真撮影に笑顔で応じたりしました。

そして、コート内でのインタビューに答え「プレー中はとても緊張していた。コートに戻ってこられて本当にうれしい。ここ数年は、ファンや皆さんに与えていただいた愛を返せていなかった。新たな区切りとなり、与えられてきたものを返していきたいと思う」と復帰への思いを話しました。

また、試合を終わらせることと赤ちゃんを寝かしつけることはどちらが難しいか聞かれると、「きょうの試合は今の私にとって厳しい展開だったが、娘のシャイは寝てくれない時もあるけどおむつを交換するよりもテニスのほうが好きかな」と答え会場を沸かせていました。