各地で年賀状の配達始まる 元日の配達枚数 去年比15.8%下回る

元日の1日、全国各地で年賀状の配達が始まりました。

国内の郵便事業発祥の地、東京・中央区の日本橋郵便局では1日午前8時から配達の出発式が行われ、日本郵政の増田寛也社長が「皆さんがお届けする年賀状一通一通には、お客様の心が込められています。お届けする私たちも新年のおもてなしの心を込め、しっかりとお届けしてきてください」とあいさつしました。

このあと、郵便事業がはじまった明治時代にちなんだ制服などに身を包んだ配達員らも加わって、それぞれの配達員たちが次々と郵便局を出発しました。

日本郵便によりますと、現在のところことし用に発行された年賀はがきは去年用よりもおよそ2億枚少ない14億枚あまりとなりました。

また元日の1日、全国で配達される年賀状はおよそ7億4000万枚と去年を15.8%下回り、15年連続で減少しました。

背景には、SNSなどを通じた新年のあいさつが広がっていることや、環境への配慮から紙の使用量を減らそうと企業の間で年賀状によるあいさつをとりやめる動きが広がっていることなどがあるということです。