成田山新勝寺や伏見稲荷大社など初詣で各地にぎわう

元日の1日、千葉県成田市の成田山新勝寺など各地の寺や神社では、初詣に訪れた大勢の人でにぎわっています。

各地の様子をまとめました。

成田山新勝寺 三が日で約300万人の人出見込む

平安時代に開山した成田山新勝寺は、毎年初詣の人出が全国有数となることで知られ、新型コロナの5類移行後に初めて迎える新年となった1日は家族連れなどが次々に訪れて境内に長い列を作っています。

訪れた人たちは大本堂まで進むとさい銭を投げ入れ、新年の抱負や願い事を胸に静かに手を合わせていました。また、お札やお守りなどを買い求めたり、おみくじを引いてこの1年の運勢を占ったりして、楽しんでいました。

訪れた60代の男性は「去年は体調を崩してしまうこともあったので、ことしは健康に過ごしたいです」と話していました。

また11歳の女の子は、「将来の夢は薬剤師になることなのでことしは算数の勉強をがんばります」と話していました。

3歳の息子と訪れた40代の女性は「家族全員で健康に過ごしたいです。息子は友達をたくさん作ることが目標です」と話していました。

成田山新勝寺では、ことしの正月三が日も、コロナ禍前とほぼ同じおよそ300万人の人出を見込んでいるということです。

熊本地震で被災の阿蘇神社 8年ぶりに門をくぐっての初詣

阿蘇市の阿蘇神社では2016年4月の熊本地震で倒壊した国の重要文化財「楼門」の復旧工事が先月、終わり、8年ぶりに門をくぐって初詣ができるようになりました。

元日の1日は復旧を心待ちにしていた人たちが県内外から訪れ、初日の出に照らされる門の姿を写真に収めたり、じっくりと眺めたりしていました。そして、楼門をくぐって拝殿に向かい、ことし1年の幸せや健康を祈って静かに手を合わせていました。

静岡県から家族で帰省中という30代の男性は「地元が阿蘇で小さい頃から神社に来ているので、楼門が復旧してよかったです。子どもが健やかに成長してくれることをお祈りしました」と話していました。

また、熊本市から訪れたという家族は「地震で倒壊する前に家族で写真を撮っていたので、復旧して同じ構図で写真を撮れてとてもうれしく感じました。家族みんなが健康で、受験や進学がうまくいく1年にしたいです」と話していました。

京都 伏見稲荷大社 願いかなうとされる「おもかる石」で運試し

京都市伏見区にある伏見稲荷大社は、全国にある「お稲荷さん」の総本宮で、商売繁盛の神様として知られ、毎年正月三が日には大勢の人が訪れます。

元日の1日は、朝から小雨が降る天気でしたが、本殿では大勢の人がさい銭を投げ入れてことし1年の商売繁盛や家族の健康などを願って手を合わせていました。

また、赤い鳥居が連なる千本鳥居を抜けた先には、持ち上げた時に軽く感じれば願いがかなうとされる「おもかる石」と呼ばれる石があり、訪れた人は願い事を思い浮かべながら両手で持ち上げ、運試しをしていました。

東京から両親と訪れた中学2年の男子生徒は「去年は、かぜをひいて体調を崩すことが多かったので、ことし1年は健康に過ごせるようにお願いしました」と話していました。