プーチン大統領 新年前に国民へ演説 軍事侵攻を推し進める考え

ウクライナへの侵攻を続けるロシアのプーチン大統領は、新年を前にした国民向けのテレビ演説で「ロシアを分断し、その発展を阻止できる勢力はいない」と述べて、国民に団結を呼びかけ、引き続き軍事侵攻を推し進める考えを示しました。

ロシアのプーチン大統領は31日、新年を前に恒例となっている国民向けのテレビ演説を行いました。

この中でプーチン大統領は、ウクライナで戦っているロシア軍の兵士たちを「英雄」と呼んでたたえました。

そのうえで「われわれは退くことはない。なぜならロシアを分断し、その発展を阻止できる勢力はいないからだ」と述べて、国民に団結を呼びかけ、引き続きウクライナでの軍事侵攻を推し進める考えを示しました。

ロシアとウクライナの間では年の瀬も双方の攻撃の応酬が激しさを増し、ロシア側は29日、ウクライナに対し軍事侵攻の開始以来、最大規模の攻撃を行いましたが、30日にはロシア国防省が、ロシア西部の州にウクライナ軍による攻撃があったと発表し、20人以上の死者が出ています。

ことし3月に大統領選挙を控えるプーチン大統領としては、強いリーダーとしての姿を印象づけるねらいがあるとみられます。