中国 習主席が新年の演説“祖国統一は歴史の必然” 統一へ意欲

中国の習近平国家主席は、新年の演説で総統選挙の投票日まで2週間を切った台湾について「祖国統一は歴史の必然だ」と述べ、統一に向けた意欲を改めて強調しました。

中国の習近平国家主席は31日夜、国営テレビなどを通じて国民に向けた新年の演説を行いました。

この中で習主席は、台湾について「祖国統一は歴史の必然であり、台湾海峡両岸の同胞は手を携え、心を合わせ、民族復興の偉大な栄光を分かち合うべきだ」と述べました。

台湾では、今月13日に4年に1度の総統選挙の投票が行われる予定で中国との関係が大きな争点となるなか、習主席は統一に向けた意欲を改めて強調した形です。

一方、中国では不動産市場の低迷の長期化や厳しい雇用情勢を背景に景気の先行きに不透明感が広がっていて、習主席は「子どもの扶養と教育、若者の就職と成功、高齢者の医療と介護は家庭とともに国家の大事だ」と述べ、問題の解決にあたる姿勢を示しました。

ただ、経済政策の運営方針などを決めるため、去年秋に開かれるとみられていた共産党の重要会議はこれまでのところ開催されておらず、国民の不安の払拭(ふっしょく)に向けた対策を打ち出せない状況が続いています。