米軍“コンテナ船攻撃のフーシ派ボート3隻沈没”警戒続く

紅海の南でイエメンの反政府勢力フーシ派の戦闘員が、コンテナ船に乗船を試み、救助に向かったアメリカ軍はフーシ派のボート3隻を沈没させたと発表しました。海外の商船などを狙ったフーシ派による攻撃は11月中旬以降、20回以上にのぼり、周辺海域では警戒が続いています。

アメリカ中央軍によりますと、現地時間の31日朝、紅海の南でデンマークの海運会社が運航するシンガポール船籍のコンテナ船から「フーシ派の小型ボート4隻から攻撃を受けている」と救助を求める連絡がありました。

小型ボートには戦闘員が乗っていて、コンテナ船に向けて発砲した上で、20メートルの距離まで接近し、乗船を試みたということです。

アメリカ軍のヘリコプターなどが現場に向かったところ、フーシ派の戦闘員が発砲してきたため、ボート4隻のうち3隻を沈没させたとしています。

アメリカ軍の兵士などにけがはないということです。

アメリカ中央軍によりますと、海外の商船などを狙ったフーシ派による攻撃は11月19日以降、23回にのぼっています。

一部の海運大手は商船を守るためにアメリカが主導した有志連合の活動が始まったことを受けて、紅海を通る運航を再開すると発表していました。

アメリカ海軍の中東地域のトップは30日「フーシ派による攻撃が終わる兆候は今のところない」と述べるなど周辺海域では警戒が続いています。