ウクライナとロシア双方で死者 年の瀬にも攻撃の応酬激しく

ウクライナではロシアによる最大規模の攻撃を受けた翌日もロシア軍によるミサイル攻撃などが相次ぎ、東部ハルキウ州では28人がけがをしました。
ロシア側もウクライナ軍の攻撃で24人が死亡したと発表していて、年の瀬に双方の応酬が激しさを増しています。

12月29日にロシアによる軍事侵攻の開始以降最大規模の攻撃を受けたウクライナでは、がれきの撤去作業が夜を徹して続けられていて、31日、首都キーウで新たに2人の遺体が確認され、死者の数は合わせて41人になりました。

東部ハルキウ州では、31日にかけても無人機やミサイルによる攻撃が相次ぎ、地元の知事によりますと2人の子どもを含む28人がけがをしたということです。

現場を撮影した映像では、住宅が大きく崩れて火災が発生し、避難した住民が立ちすくんでいる姿が確認できます。

ゼレンスキー大統領は30日、声明で「来年はより多くの兵器を生産する予定だ。ウクライナの兵士、国家が必要とする解決策について他国と協力している」と述べ、徹底抗戦の姿勢を改めて鮮明にしました。

一方、ウクライナと国境を接するロシア西部ベルゴロド州の知事は31日、前日にウクライナ軍から受けた攻撃で、これまでに24人が死亡したと発表しました。

ウクライナ当局は公式には攻撃への関与を明らかにしていませんが、ウクライナの有力メディアは当局者の話として「ベルゴロド市の軍事施設にミサイル攻撃を行った」と伝え、攻撃への関与を示唆しました。