北朝鮮 キム総書記 米に対し「超強硬政策を実施」と強調

北朝鮮のキム・ジョンウン(金正恩)総書記は、30日まで開かれた朝鮮労働党の重要会議で、2024年の外交方針について演説し、日米韓3か国の安全保障協力を非難した上で、アメリカに対して「超強硬政策を実施する」と強調しました。

北朝鮮では30日までの5日間、朝鮮労働党の重要政策を決める中央委員会総会が開かれ、31日国営メディアはキム・ジョンウン総書記が来年の外交方針について演説した内容を発表しました。

このなかでキム総書記は、アメリカに対して、日本、韓国との安全保障協力などによって「武力衝突を引き起こしかねない」と非難した上で「超強硬政策を実施する」と強調しました。

そのうえで軍事力の強化によって日米韓3か国に対抗していく姿勢を鮮明にしていて
▽ミサイルの生産計画を示すとともに
▽来年で4年目となる「国防5か年計画」の重点目標を早期に達成させると主張しました。

またドローンなどの無人兵器や電子戦で用いる装備などの開発のほか、海軍の水中、水上での戦力を向上させるとしていて、原子力潜水艦の開発などを念頭に置いている可能性があります。

一方「アメリカと西側の覇権戦略に反旗を翻す国」との関係をいっそう発展させる必要性を強調していて、後ろ盾の中国、ロシアとの連携強化を図る構えを見せました。