サッカー日本代表 元日のタイ代表との強化試合へ公式練習

サッカー日本代表は、元日の1月1日、国立競技場で行われるタイ代表との強化試合に向けて公式練習を行い、森保一監督が「アジアカップやその先のワールドカップにつながる戦いをしたい」と意気込みを話しました。

世界ランキング17位の日本は、1月中旬からカタールで開かれるアジアカップに向けた最後の強化試合として元日の1月1日、国立競技場で世界113位のタイと対戦します。

31日は森保監督が記者会見し、「元日に試合というサッカーに携わるものとして幸せな機会をもらった。勝ってアジアカップやその先のワールドカップにつながる戦いをしたい」と意気込みを話しました。

今回の強化試合は、メンバー24人のうち6人が初めての選出や代表戦に出場経験がない選手で、森保監督は「条件やけがなどで選べない選手もいる。代表として目の前の試合に勝つことは変わりないが、あすは経験の浅い選手を試し、チームとして選手層の幅を広げたい」と話しました。

そして、会見後に行われた公式練習では、主力のコンディションが上がらないなか、森保監督が先発で起用する考えを示しているパリオリンピック世代のフォワード、細谷真大選手などが公開された冒頭の15分間、リラックスした表情でランニングやボール回しで調整していました。

タイとの強化試合は、1月1日午後2時から行われ、NHKでは総合テレビで中継するほかNHKプラスでも配信します。

堂安律「見ている人が 新年いいスタート切れるよう」

堂安律選手は2023年の1年を振り返り「成長した部分も多いと思うが、結果がついてこない1年だった。結果ももちろんだがそこに至るまでの過程としてシュートの数はこれから意識していきたい」と話しました。

そのうえで、1日の試合に向けて「たくさんの人が見に来てくれたりテレビを見てくれたりすると思う。アジアカップに向けた調整の意味もあるが、見ている人が楽しんでくれて新年のいいスタートが切れるように元気づけたい」と意気込んでいました。

田中碧「1月1日に試合は選手として喜び」

田中碧選手は1日のタイ戦に向けて「1月1日に試合ができるということは、選手として喜びだ。2024年最初の試合で、代表としてもすごく大事な一戦になるので、勝つことはもちろん、見ていて楽しいサッカーができればいいなと思う。そして、個人的にも自分の持っているものをだして結果を出したい」と意気込みを話しました。

また、ことしを振り返り「けがもあり、なかなかうまくいくことが少なかったが、より自分自身としっかり向き合えた年になった。人間的に成長したと思う」と話していました。

細谷真大「ゴールが1番のアピール しっかり貢献」

細谷真大選手は、先発出場が見込まれる1日のタイ戦について「まずはきちんとチームのために走りたい。アジアカップに向けてゴールを取ることが1番のアピールだと思うので、しっかり貢献したい」と意気込みを話しました。

その上で、試合に向けて「満員のスタジアムでプレーできると思うので、雰囲気を楽しみながら勝利に貢献したい」と話しました。

タイ代表 石井正忠監督「しっかりチャレンジしたい」

タイ代表の石井正忠監督は、1日の試合に向けて「28日まで試合があったクラブもあり、なかなかメンバーも集められない状態でどういう戦い方ができるか分からないが、僕自身、初めての代表監督なので、すばらしい日本代表に対してしっかりチャレンジしたい」と意気込みを話しました。

また、森保一監督との日本人どうしの監督との対戦については「監督に就任する前も森保監督をはじめ、代表のスタッフなどにインタビューさせてもらい、代表活動がどういうものか勉強させてもらった。こうして代表監督として戦えることは非常に光栄なので、思い切りチャレンジしたい」と話しました。