イスラエル首相 “勝利には時間かかる” 作戦継続を改めて強調

イスラエル軍は、30日もパレスチナのガザ地区各地で地上侵攻と空爆を繰り返し、犠牲者が増え続けています。
こうした中、イスラエルのネタニヤフ首相は「勝利のためには時間がかかり、さらに何か月も続くだろう」などと述べ、軍事作戦の継続が必要だという立場を改めて強調しました。

イスラエル軍は30日もガザ地区の各地で軍事作戦を展開し、攻勢を強めています。ガザ地区の保健当局は30日、過去24時間に165人が死亡し、これまでの死者は2万1672人になったと発表するなど犠牲者が増え続けています。

こうした中、イスラエルのネタニヤフ首相は30日の記者会見で「勝利のためには時間がかかりさらに何か月も続くだろう。ハマスの壊滅と人質の解放という目標を達成するまで、われわれは戦い続ける」と述べ、軍事作戦の継続が必要だという立場を改めて強調しました。

また、各国から停戦を求める声が高まっていることについては「われわれが目標を達成する前に戦争を止めようとする国際社会の圧力を私は首相として拒否してきた」とも述べました。

一方、イスラム組織ハマスとの連帯を掲げるイエメンの反政府勢力フーシ派は、紅海を航行する船舶への攻撃を続けていて、アメリカ中央軍によりますと30日、紅海の南でシンガポール船籍のコンテナ船がミサイル攻撃を受けたということです。

コンテナ船からの援助要請を受けアメリカ軍は、コンテナ船に向けて発射された2発の対艦弾道ミサイルを撃墜したということで、けが人はないとしています。

アメリカ中央軍は、海外の商船などを狙ったフーシ派による攻撃は11月19日以降23回目だとしていて、警戒を強めています。