「そば献穀祭」昔ながらのそば打ちで五穀豊じょう願う 宇都宮

大みそかの31日、宇都宮市の神社でことし1年の穀物の実りに感謝し、石臼でそばの実をひいて、来年の五穀豊じょうを願う神事が行われました。

宇都宮市の栃木県護国神社はことし1年の穀物の実りに感謝し、来年の五穀豊じょうを願う「そば献穀祭」と呼ばれる神事を毎年大みそかに行っています。

境内には昔ながらのそば打ちを再現して穀物をひく石臼が用意され、宮司は祝詞を読み上げたあと「ええい、ええい」と掛け声をあげながら、そばの実をひく儀式を行いました。

儀式には100人以上の参拝者も参加し、そば粉を作る体験をしました。

そのあと、参拝者たちは自宅から持ち寄ったコメ一升を奉納するのと引き換えに、神社の畑で収穫されたそばの実を使った手打ちの年越しそばを受け取っていました。

奉納されたコメは、2024年2月の節分に提供する恵方巻きなどに使われるということです。

宇都宮市から来た70代の女性は「初めてそばを臼でひく体験ができました。来年は家族みんな健康で過ごせたらいいなと思います」と話していました。

栃木県護国神社の稲寿 宮司は「来年はたつ年ということで、昇り竜ということばのように景気のいい世の中になるように願っています」と話していました。