ガザ地区 保健当局「24時間で165人死亡」犠牲者増え続ける

イスラエル軍は30日もパレスチナのガザ地区各地で地上侵攻と空爆を繰り返し、ガザ地区の保健当局は24時間で165人が死亡したとするなど、犠牲者が増え続けています。また、ガザ地区では住宅の7割近くが被害を受けたとアメリカの有力メディアが報じるなど、状況はいっそう厳しさを増しています。

イスラエル軍は30日、ガザ地区の各地で軍事作戦を繰り広げ、このうち、北部のベイト・ラヒヤではイスラム組織ハマスの拠点2か所を破壊し、大量の武器を発見したなどと主張しました。

また、ガザ市ではハマスの戦闘員、数十人を殺害したとするなど、ガザ地区の各地で攻勢を強めています。

こうした中、ガザ地区の保健当局は30日、過去24時間に165人が死亡しこれまでの死者は2万1672人になったと発表するなど、犠牲者の増加に歯止めが掛からない状態が続いています。

ガザ地区ではイスラエル軍による地上侵攻や空爆による建物への被害も深刻化していて、アメリカの有力紙、ウォール・ストリート・ジャーナルは30日、一連の衝突開始から今月半ばまでにイスラエル軍による2万9000発に及ぶ空爆や砲撃などの結果、ガザ地区全体にあるおよそ44万の住宅のうち、7割近くが破壊されたり損壊したりしたなどとする専門家の分析を報じました。

住む場所を失った住民は、寒さの中での避難生活を余儀なくされていて、状況はいっそう厳しさを増しています。