バトントワリング男子選手 指導者からセクハラ 協会理事長謝罪

バトントワリングの10代の男子選手が所属チームの男性指導者から複数回にわたって重大なセクシャルハラスメント行為を受けていた問題で、日本バトン協会の内田圭子理事長が取材に応じ、「大変申し訳ない。隠し事は一切せずこの問題に真摯(しんし)に取り組みたい」と謝罪しました。

この問題は、当時18歳の男子選手がことし2月から3月にかけて3回にわたって所属チームの男性指導者から重大なセクシュアルハラスメント行為を受けていたもので、今月6日、外部調査委員会の調査結果が日本バトン協会の臨時理事会で報告されました。

これを受けて、日本バトン協会の内田理事長が30日都内で取材に応じ、「大変申し訳ない。隠し事は一切せずこの問題に真摯に取り組みたい」と謝罪しました。

そのうえで調査報告を受けて、選手が所属するチームの責任者を会員資格停止6か月の処分にしたほか、ことし6月に退任した前の理事長を問題解決の責務を怠ったなどとして会員資格停止1年の処分にしたことを明らかにしました。

一方、男性指導者は、協会を退会して海外に渡り、連絡がとれない状態だということです。

日本バトン協会は、男子選手やその家族に謝罪するとともに今後、選手に寄り添いながら全面解決に向けて取り組むとしています。

また、再発防止策として都道府県の協会などに対して問題や実態を把握するための相談窓口を設けるということです。