“女性特有の健康問題”研究の司令塔となる組織設置へ 厚労省

ホルモンバランスの変化などで生じる、女性特有の健康問題についての研究や治療を強化しようと、厚生労働省は2024年度にも、その司令塔となる組織を設置することになりました。

女性は、妊娠・出産や更年期など、ライフステージごとにホルモンバランスの変化などで、さまざまな健康問題が発生します。

病気によっては、男女で発症率に偏りがあることもあり、予防や治療に向けた研究の強化が求められています。

こうした中、厚生労働省は東京 世田谷区の国立成育医療研究センター内に、女性の健康問題の研究に司令塔として取り組むセンターを設置することを決めました。

センターでは、
▽各地の医療機関や研究機関と協力して、ライフステージごとに女性の健康問題のデータの収集や解析をしたり
▽女性特有の病気を研究する企業などに対して、治験に協力できる医療機関を紹介して薬の開発を支援したり
▽女性の健康に関するWEBサイトを設けて、情報発信や政策提言なども行うことにしています。

厚生労働省は2024年度にもセンターを設置することにしていて、「女性がさまざまな健康問題を持っていることを社会全体で共有し、女性が生涯にわたって健康で活躍できる社会を目指したい」としています。