竹島の周辺海域 “韓国軍が非公開で訓練を実施” 韓国メディア

韓国軍が今月中旬、島根県の竹島の周辺海域で定例の訓練を非公開で行っていたと、韓国メディアが伝えました。日本政府はこれまで、韓国政府に対し、訓練の中止を繰り返し求めています。

韓国の通信社、連合ニュースは韓国軍の関係者の話として、軍が今月中旬に島根県の竹島の周辺海域で、定例となる防衛訓練を非公開で行っていたと、29日伝えました。

竹島の周辺海域では韓国軍が毎年2回、訓練を実施していて、連合ニュースによりますと、ユン・ソンニョル(尹錫悦)政権の発足後4回目となる今回も島に上陸することはなかったとみられるということです。

日本政府は竹島について、「歴史的事実に照らしても、かつ国際法上も、明らかに日本固有の領土だ」として、これまで韓国政府に対し、訓練の中止を繰り返し求めています。

しかし、韓国国防省は訓練について、「韓国の領土、国民、財産を保護する任務を遂行するためのものだ」と強調しています。

一方、竹島をめぐっては、韓国軍が今週公開した兵士向けの新たな教材の中に、「領土紛争地域だ」という記述があったことが明らかになり、ユン大統領が「あってはならないことだ」と厳しく指摘したのを受け、教材をすべて回収することになりました。

外務省 韓国に強く抗議

外務省の鯰アジア大洋州局長は、東京にある韓国大使館のキム・ジャンヒョン(金壯※)次席公使に対し「竹島は明らかに日本固有の領土であり、今回の韓国軍による訓練は到底受け入れることはできず、極めて遺憾だ」と強く抗議しました。

※は火へんに玄